1週間前までは暑いくらいだったのに、今週に入って急に寒くなりました。東洋医学の五行説では秋は「肺」の季節とされ、肺の機能が盛んになると考えます。肺はとてもデリケートな臓器で滋潤を好み乾燥を嫌います。しかしこの季節はだんだん寒くなって空気も乾燥してくるので、注意しないと肺の働きが弱くなってバリア機能を低下させてしまうことになります。その為、風邪をひきやすくなったり、咳や喘息、痰などの症状がでるのです。
自然界も暑い夏からだんだん涼しくなって冬に向かっていくこの時期は「陽」から「陰」に変わる時期です。人間も同じように陽が減って陰に傾いていくので淋しい気持になったりします。
この時期の養生としては早寝早起きをして、呼吸に意識を向けて時々深呼吸。大汗かくほどの運動は控えて潤いを与えてくれる食材や気の巡りを良くしてくれる「辛味」の食材をとりましょう。
体を潤すもの・・・白菜、レンコン、山芋、ゆり根、梨、ブドウなど 辛味の食材・・・春菊、たまねぎ、ごぼう、里芋など 気の巡りを良くしてくれるもの・・・グレープフルーツ、柚子、紫蘇、ワサビなどを献立に組み込んでみましょう。