今年の抗加齢学会総会でも、生活に身近な食物繊維についての発表がありました。食物繊維(具体的には緑黄色野菜・きのこ類・豆など)を摂りましょうということはここ数年言われていますが改めてその効果が分かってきたようです。
そもそも食物繊維は他の栄養素と違って小腸での消化酵素で分解されません。通り越して大腸まで来てそこで腸内細菌で分解されます。正確には水溶性食物繊維だけがここで分解され、非水溶性の方はここでも分解されず便になって排出されます。その時に大腸を刺激して排便を促すという仕事をしてくれます。さて、水溶性の方は分解されて「短鎖脂肪酸」という物質になります。最近、健康番組でも聞くことがあります。この物質がイイ仕事をしてくれることが分かってきたようです。
色々あるようですが分かりやすいいところでは腸内の壁面の細胞同士をしっかりくっつけておく(バリア機能の強化)、免疫機能の保持、そして認知症やフレイ予防には間接的に関与しているとのことです。どうやら食物繊維をとっていると睡眠の質が良くなる傾向があり、これが認知機能低下やフレイル発症を抑制するのではないかとのことでした。ちなみに中年(50代~60代)では睡眠時間が6時間以下だと7時間の人に比べて認知症発症リスクは30%もアップするとか・・・要注意ですね。