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NEWS&COLUMN

6周年

コラム

本日、さわらび漢方薬局は6周年を迎えました。開業して3年以上は新型コロナウイルス感染症の流行期でした。 今は落ち着いていますが、その後の後遺症やワクチン副反応を含めて様々な検証が行われていくことでしょう。

最近はインフルエンザや、はしか・百日咳といった患者さんも増加しており、決して感染症を忘れてはいけません。2千年以上前からこうした病を治すために中医学をはじめ先人たちが漢方薬を残してくれました。千年、2千年で人は変わりません。

病気にならない体つくりの基本は野菜の多い食事と運動です。この2つは間違いなくエビデンス(根拠)が示されています。その上で病気を治す「素晴らしい道具」として先人たちが残した漢方薬をお勧めしたいと思います。

 

体がさびる(酸化)つまり老化を防ぐには・・・②森林浴

コラム

身体をさびさせない為には細胞の酸化を防ぐ抗酸化物質を体に取り入れること以外に、元々体に備わった抗酸化能を上げることも大事です。体には活性酸素を除去する能力がありますが加齢と共に減っていきます。

先日、視聴したセミナーの大学の研究室では超音波が体に与える影響を調べておられました。40Hzの超音波をほんの少しの時間ねずみに与えると抗酸化能が上がることが分かったそうです。実際に人でも効果があったとのこと。同じような条件は森林浴で再現できるそうです。小川のせせらぎ、鳥のさえずりなどの音に40Hzの超音波があるらしく、以前から森林浴が体にいい影響があると言われていた事と合致します。

森に行けなくても近くの公園を散歩して鳥の鳴き声を聞くだけでもいいのです。一番いけないことは家にじっとしている状態で、この能力が半減するそうです。

体がさびる(酸化)つまり老化を防ぐには・・・①漢方薬

コラム

老化の原因のひとつは身体のサビ(酸化)です。動物は酸素を取り入れてエネルギーに変えて生きています。その時に必ず「活性酸素」が発生します。この活性酸素は、外から侵入した最近やウイルスをやっける大事な働きをする反面、多すぎると自分の細胞をサビさせ(酸化)傷ついた細胞はやがて死んでしまいます。こうして老化が進むのです。

つまり細胞を酸化から守るには、抗酸化作用のあるものを取り入れることも一つの手段です。漢方薬は薬効のある植物を組み合わせたものです。植物の根や葉、花などを一緒に煮た(煎じる)汁が本来の漢方薬の形です。植物は太陽からの強い紫外線や気候変動、害虫から身を守るために強い抗酸化力を持っています。植物には多種類の抗酸化物質が含まれます。

こうした植物の力を利用することがアンチエイジングにも役立ちます。昔から民間薬として利用されてきたドクダミ(十薬)やらゲンノショウコ、お茶としてカキドオシ、ハブ茶などご自宅でわずかな時間で炊けるので、飲んで頂きたいものです。

甘茶(アマチャ)とアマチャヅルの違い

コラム

4月8日はお釈迦様の誕生日(正式には灌仏会)でお花まつりが行われるところがあります。ここでお釈迦様にかけるのが甘茶です。

この甘茶はユキノシタ科でアジサイの仲間です。それに対してアマチャヅルはウリ科のつる性植物で全く違う植物です。ただどちらも葉をお茶にして利用してきました。

甘茶の葉は生の時は全く甘くありませんが摘み取ってから発酵させると甘みがでます。アマチャヅルの葉は摘み取って乾燥させてそのままお茶として利用できます。こちらも少し甘みがありますが、サポニンという薬用人参に含まれる同様の成分があり、古くから民間薬として伝承されてきました。

昨今は国産の甘茶が少なくなってきました。当薬局にはまだ少し在庫しています。

頭を上下に動かすだけで血圧が下がる⁉・・・運動の勧め

コラム

これは先月開かれた抗加齢学会の研修会でのテーマです。(国立障害者リハビリテーションセンター;澤田先生)

適度な運動はあらゆる慢性疾患に有効であることは紛れもない事実ですが、何が効いているのか実のところはよく分からないのだそうです。そこで先生はこの適度な運動を「ラットの頭を上下に動かす」という実験でしらべてみました。

30分間ラットの頭を上下させたところ血圧が下がることが判明。これはラットを30分間走らせたのと同じ効果だったそうです。これを人にも同様に行ってみたところ、やはり血圧がさがりました。つまり頭が上下に振動するレベルの運動が有効なようです。そこでお勧めの運動は①軽くジョギング(少し早歩き程度でも可)②階段を下りる③プールでの水中歩行④バランスボールに座って上下運動

などがあげられます。「縄跳びはどうですか」と質問したところ、もちろんいいのですが今回の実験が30分間での効果発現なので少々しんどいかな、ということです。血圧降下だけでなく、糖尿病・肥満・認知症・うつ・不安症・慢性肝疾患なども動物実験で有効なデータがあるとのことです。室内で出来る事もあるので是非、毎日の習慣に取り入れてみてはいかがでしょう。

 

 

 

 

5周年

コラム

さわらび漢方薬局は4月11日で5周年を迎えました。5年間のうち3年余は新型コロナ感染拡大の時期でした。治療方法が確立していない未知の病ということで、むしろ漢方薬に初めて目を向けた方も多かったようです。実際に症状がひどくならずに回復された方が多く、その後も漢方のファンになられた方もおられます。

漢方のいいところは体の不調を“身体バランスの崩れ”ととらえて整えていくことで自力をアップしていくことだと思います。若い頃は何ともなかったことが、年を取るとあちこちに不具合がおこるといった場合にも強い味方です。治療の選択肢に漢方もあることを引き続きお伝えしていきたいと思います。

 

 

 

 

年頭のご挨拶令和6年 ~大寒の頃~

コラム

今年は新年のご挨拶もそこそこに元旦から大地震が起き、心休まらぬ年明けとなりました。

被災された皆様が一日も早く穏やかな暮らしを取り戻せることをお祈り申し上げます。

早くも明日は「大寒」。一年で最も寒い時期です。東洋医学の五行学説では冬は「腎」の機能が活発になる季節と考えます。

つまり来るべき春や夏に活動できるように滋養を蓄え、体を休めることが求められます。その為に早寝、ちょっと遅く起きる(日が昇ってから)。そして腎は寒さに弱く、体を冷やすとその機能が損なわれてしまいます。タンパク質豊富な肉や温野菜などを使った温かい食事をとりましょう。黒い食材(黒豆、黒ゴマ、黒きくらげなど)や適度な塩分も腎を守る為に必要です。

そこでお勧めなのが「お粥」。特に朝粥は目覚めたばかりの胃腸に優しく、温かいお粥が体温を上げ血行もよくなります。炊いたご飯で作れば時間も短く便利です。インフルもコロナもまだまだ油断できません。冷えに注意して春に備えましょう。

 

 

食卓を囲んでアンチエイジング・・・日本抗加齢医学会総会に参加して②

コラム

今回の総会でも「何をどう食べるのか」ということが議論されていました。その中で紹介したいのが“幸せホルモン”オキシトシンというホルモンについてです。オキシトシンはストレスを抑制する働きがあるだけでなく免疫力、記憶力や学習意欲を増加させると言われています。ただ残念なことに加齢とともに減ってしまいます。

このオキシトシンについて興味深いネズミの実験があります。ケージの中に1匹で飼育したものと数匹でいくつかのネズミのおもちゃを入れて飼育したものを比較すると、後者の方がオキシトシンの分泌量が多かったのです。またサルの集団においても、午前中にグルーミング(毛づくろい)をすると午後から餌を分け合って食べる行動がみられます。

つまり我々人間も、数人で食事を囲んでワイワイ楽しく食べることでオキシトシンの分泌を増やすことができるといいます。また食卓を皆で囲むことで料理と食材に関心が向き(マインドフルネス)、その食事がお誕生日などのお祝いの膳であったり感謝祭であったりという食を楽しむことにつながります。この食習慣こそが大事なことのようです。(#オキシトシン #幸せホルモン #日本抗加齢医学会総会)

 

 

 

目の血流を増やして目を守る…「大人も子供もお外で遊ぼう!」日本抗加齢医学会総会に参加して①

コラム

6月10日、11日と日本抗加齢医学会総会(東京有楽町国際フォーラムにて)に参加してきました。健康長寿を目標に最先端の発表の中から身近なものを紹介したいと思います。

まず、WHOによると近視の人口は2050年には50億にも達するとか。そもそも近視とは眼球が前後に伸びてしまい網膜の前で像が結ばれてしまうので物がぼやけて見えることです。この原因は網膜に栄養分を送る脈絡膜の血流が悪くなる「虚血」によって引き起こされることが分かっています。しかし、太陽光の中のバイオレットライトというのがこの虚血を防ぐこともわかってきました。

バイオレットライトが目に入ることで目の奥の血流が改善するなら脳の血流改善も期待できるのではないでしょうか。50年前の学童は1日平均3時間も外で遊んでいたそうですが現在は30分程度だそうです。太陽の光を浴びて外で活動することが鬱といった精神的な症状やフレイルなどのにも効果があるそうなので、ぜひ大人も子供も外で遊びましょう。

 

意外と不足しているかもしれないビタミンA

コラム

いよいよ新型コロナ感染症も5類に移行し皆がマスクを外して以前のように活発に生活する日がきています。また5月は紫外線も強く、これからはお肌にも注意が必要です。

ビタミンAは皮膚や喉・鼻の粘膜上皮を正常に保つ働きがあります。また暗いところで目が慣れるのも、網膜細胞や視神経におけるビタミンAの働きです。ウイルスから身を守る最前線ではビタミンAは大事な役目を担っています。

このビタミンAは鶏肉やレバーに多く含まれていますが、日本人はビタミンAの60%を緑黄色野菜のβ-カロテンから摂取しています。摂取したβ-カロテンは小腸でビタミンAに変換されるのですが、これが人によって個人差があり、うまく変換できないタイプの人がいることがわかっています。

さらに最近注目のビタミンDはビタミンAと競合することがわかってきたので、ビタミンDをサプリメントなどで多く摂取している場合はビタミンA不足が起こることもあります。八つ目鰻キモの油は天然の魚から抽出したビタミンAを多く含んだ医薬品です。目の乾燥、暗いところで見にくい、皮膚角化症(かかとのガサガサ)など気になる方はご相談下さい。#ビタミンA #ドライアイ #粘膜 #ビタミンD