「未病」とは一言でいうと、病気になる前の段階のことです。
例えば認知症なら発症する20年前から脳内に原因とされるアミロイドβの蓄積が始まっており、
また癌も画像で発見できるようになるまで数年かかります。
このように考えると健康と病気の境目ははっきり線引きできないのです。
認知症も癌も生活習慣と密接に関係することが知られており、日常生活を正しく送ることがこうした病気を防ぐことにつながります。
現代医学では、朝が起きづらいとか、爪が割れやすい、雨が降ると頭が痛いといった症状には病名が付きませんが
漢方的には「未病」ととらえて治療の対象となります。
この段階で体調を整えておくことは病気の予防だけでなく日々の活動も向上させます。
病気にならない身体つくりに漢方を活用してみるのも一つの手段ではないでしょうか。