今回の総会でも「何をどう食べるのか」ということが議論されていました。その中で紹介したいのが“幸せホルモン”オキシトシンというホルモンについてです。オキシトシンはストレスを抑制する働きがあるだけでなく免疫力、記憶力や学習意欲を増加させると言われています。ただ残念なことに加齢とともに減ってしまいます。
このオキシトシンについて興味深いネズミの実験があります。ケージの中に1匹で飼育したものと数匹でいくつかのネズミのおもちゃを入れて飼育したものを比較すると、後者の方がオキシトシンの分泌量が多かったのです。またサルの集団においても、午前中にグルーミング(毛づくろい)をすると午後から餌を分け合って食べる行動がみられます。
つまり我々人間も、数人で食事を囲んでワイワイ楽しく食べることでオキシトシンの分泌を増やすことができるといいます。また食卓を皆で囲むことで料理と食材に関心が向き(マインドフルネス)、その食事がお誕生日などのお祝いの膳であったり感謝祭であったりという食を楽しむことにつながります。この食習慣こそが大事なことのようです。(#オキシトシン #幸せホルモン #日本抗加齢医学会総会)