3月21日は春分の日。これを境に陰陽が交代して陽気がどんどん生長していきます。春は体の中の陽気を育て生長させる季節であり、先に書いたように「肝」の働きが活発になるので温性で辛味・甘味の食材が適しています。
滋養益気の食材:なつめ、落花生、はとむぎ、長芋、松の実、ウズラの卵 など
香味・発散のある食材:ネギ、生姜、パクチー、みょうが、ミツバ、しそ など
“春の皿には苦みを盛れ”という諺があります。春に採れる山菜には、苦みやえぐみを多く含んでいます。その苦み、えぐみはポリフェノール類であるとされており、細胞を活性化する効果もあるといわれます。春にしか食べれない山菜をぜひ食卓に。
また五行学説では五味のうち酸味は「肝」に最も作用しやすいといわれます。適量であれば「肝」の働きを助けてくれるので、春は酸味をきかせた一品を食事に取り入れましょう。ただし、冷え性や虚弱体質の方はひかえめに。